フィードバック。
この言葉を聞くと、まず、フィードバックを”する”方を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。「相手にどう伝えると意図を理解してもらえるか。」「上手く伝える方法はないだろうか。」チーム活動でより良い成果を生むことを考えると、フィードバックを”する”ことの重要性を思い知ります。相手や状況によってはとても難しく、自分もフィードバックを”する”スキルの向上に目を向けていました。
一方、自分自身の成長を考えると、”する”スキルだけではなく、”受け取る”スキルも同様に重要です。”する”スキルは一つのスキルですが、”受け取る”スキルはどんなスキル習得にも役立てられるスキルです。自分の言動・行動の結果、いただいた言葉を全てフィードバックとして前向きに受け取り、成長に役立てる。それができていたらどんなに成長できていただろうかと思いますが、実際には難しいものです。
事実と全く違う指摘をされた、批判された、貶められた、と感情的になってしまうきっかけが多くあります。発言をした人との関係にも左右されます。「あなたにだけには言われたくない。」そう思い、耳を閉ざす。時間が立ち思い出した時に、自分のために言ってくれていたんだなと気づかされたことがいくつもあります。振り返ると、その時は、自分を否定されたと思い、自分を正当化する理由を探し、見つけ、より感情的になる。それで納得した後に、忘れ、思い出した時には、感情も無く、違う視点で事実を見ることができる。解釈が変わることで、自分の変えるべき点を受け入れられる。そんなことが自分の中に起こっていました。
あの時、素直に聞いていればという、無念・後悔を無くし、
その時、冷静に事実を受け止め、自分の為になる意味づけをして、成長に役立てる。
その為に、自分は普段、「どんな発言でも自分の人格は否定されない。」と信じて、
「だめだと自分が思った時に変われば良い」と考えています。
今の発言に、反射的に嫌な気持ちになったけど、自分はどう受け止めたんだろう?
感情が動いた時は、まずは、だまってその問いに自分で答える。
その次に、解消のために自分ができることは何かを考えて行動する。
自分が一番、前向きにフィードバックを受け取れない、感情的になる場面が起きたら、
最低限これだけはやると心がけて準備しています。
他にも、フィードバックを上手く受け取るためのポイントはいくつかあると思いますが、まずは、自分が上手くフィードバックを受け取れなかった時を思い返して、もう一度その場面が来たら、どのような準備をしておけば上手く受け取れるかを考えてみるのも一つの方法かと思います。みなさまの参考になれば幸いです。(山口)